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「個性を人生にする」

岩波ブックレット巻末の宣伝文に表題の言葉を見つけました。聞いたことのない表現でしたが、なるほど、よい言葉だなあと思いました。宣伝文は以下のようなものでした。

 

市場が流動化し、従来の方法が通用しない今日、人生設計には自分の深層と向き合うことが不可欠だ。「個性を人生にする」ための知恵が詰まった1冊!

 

「個性を人生にする」という言葉に惹かれて宣伝されていた本を手に取ったのですが、残念ながらその本に同じ言葉は見つけられませんでした。宣伝文をつくった編集者が思いついた表現だったのでしょう。

 グァテマラのイエズス会士であるカバルス神父の著書に『深い望みとの踊り』(霊性センターせせらぎ編、夢窓庵、2008年)があります。「深い望みとの踊り」をよき人生のイメージとして抱くだけで、人生がちょっぴりたのしくなるのではないでしょうか。(私自身はダンスは苦手ですけれども…)

 そして、自分の内面を見つめ、自分を整えることが、「個性を人生にする」ことになるのでしょう。

 表面的な欲望に引きずり回されずに、時間と空間を超える深みから、微かな声で呼び掛けてくる「深い望み」に気付くことが、幸せな人生への鍵を握っているのです。(それって簡単なことではないですね…いやいや、難しく考えない方がいいのです!)

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