私は古本屋さんが大好きです。「時代を越えた良書」との一期一会の出会いがあるからです。
今はネットで全国の古書店から欲しい本を買えるようになりました。
便利な時代でとても助かるのですが、店頭でじっくり本を探す時間のたのしさは格別です。
旅行先でも私はしばしば古書店に立ち寄るのですが、名古屋に行くチャンスがあったら是非とも行きたいお店があります。
その名も「シマウマ書房」!
店主の鈴木創さんは栄光学園の卒業生です。(しかも、何と6年間無遅刻無欠席だったそうです!)
鈴木さんは最近『たまさかの古本屋 シマウマ書房の日々』(亜紀書房)という素敵なエッセイ集を上梓なさり、学校に贈ってくれました。
ふっと肩の力を抜きながら、いろいろなことを考えるためのヒントが見つかる一冊です。
巻末の「思いつくまま」の末尾に引用されていたゲーテの短詩を孫引きします。
「ゲーテが亡くなる直前に頼まれて、知人の孫のために書いた彼の絶筆にあたる短詩」なのだそうです。
戸口を掃除しよう
すると町はきれいだ
宿題をちゃんとしよう
するとすべては安心だ (池内紀『ゲーテさんこんばんは』集英社より)
鈴木さんは「なんなら、自分もこの言いつけを守ってみようと言う気持ちになる。」と記しています。
私も、そんな気がして、戸口を掃除し、宿題をちゃんとして、クリスマスと新年を迎えることにします。感謝のうちに!