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栄光学園の図書館にて『カフカ俳句』なる本を借りました。パラパラと読んだら108ページに、
人間の体のきっくりとした輪郭が怖ろしい
というカフカの言葉を発見。
編訳者の頭木弘樹さんは「私には正直、意味がわからない。」(109ページ)としています。
私は何となくわかる気がしました。
私たちの身体は環境に開かれたものであって、周囲の環境(たとえば空気)と連続しています。
本来、身体には輪郭線はありません。
人間(生物)の身体にないはずの輪郭が「くっきりと」見えていたら、その感覚は「死」につながる怖ろしさを帯びるような気がします。
カフカには人間のからだにくっきりとした太い輪郭が見えていた、あるいは見える時があったのでしょう。
(モフモフのクマさん。輪郭線はくっきり?)